熱のせいか、同時に吐息がもれた。
早く、用件を済ませなければいけないのに、つい沈黙を守ってしまう。
「先生さ。今日何か、元気無い?」
「……え」
あたしはノロノロと顔を上げた。
秋月くんは再度、周りを気にすると、遠慮がちにあたしのおでこに手を当てた。そして、あ、と呟いた。
「先生、熱有るんじゃない? 帰らせて貰った方がいいよ?」
心配そうに、あたしの目を覗き込む彼に、あたしはドキドキしながら答えた。
「ん、でも。お薬飲んでるから、大丈夫よ」
「でも」
「それに。明日はお休みだし」
言ってから、また嘆息する。
早くお昼を食べて薬を飲まないと、本格的にまずくなりそうだ。
「あ。えっと。昨日の事、なんだけどね。あたし、あんまり覚えて無くて」
秋月くんは首を傾げ、うん、と相槌を打つ。
「今朝、お財布見たら全然お金減ってなくて。その、もしかして。秋月くんが立て替えてくれたのかなって、思って」
「え? あー……、うん」
言いながら、彼はそっぽ向き、首の裏を掻いた。
「そう、やっぱり」
あたしは安堵し、鞄からお財布を取り出した。
「じゃあ、今返すね? 幾らだった?」
「いや、いいし。そんなの」
「駄目よ」
「あ、ほら!」
人差し指を立て、何かを思い出す言い方に、あたしは首を傾げた。
秋月くんはやや声のトーンを下げて言う。
早く、用件を済ませなければいけないのに、つい沈黙を守ってしまう。
「先生さ。今日何か、元気無い?」
「……え」
あたしはノロノロと顔を上げた。
秋月くんは再度、周りを気にすると、遠慮がちにあたしのおでこに手を当てた。そして、あ、と呟いた。
「先生、熱有るんじゃない? 帰らせて貰った方がいいよ?」
心配そうに、あたしの目を覗き込む彼に、あたしはドキドキしながら答えた。
「ん、でも。お薬飲んでるから、大丈夫よ」
「でも」
「それに。明日はお休みだし」
言ってから、また嘆息する。
早くお昼を食べて薬を飲まないと、本格的にまずくなりそうだ。
「あ。えっと。昨日の事、なんだけどね。あたし、あんまり覚えて無くて」
秋月くんは首を傾げ、うん、と相槌を打つ。
「今朝、お財布見たら全然お金減ってなくて。その、もしかして。秋月くんが立て替えてくれたのかなって、思って」
「え? あー……、うん」
言いながら、彼はそっぽ向き、首の裏を掻いた。
「そう、やっぱり」
あたしは安堵し、鞄からお財布を取り出した。
「じゃあ、今返すね? 幾らだった?」
「いや、いいし。そんなの」
「駄目よ」
「あ、ほら!」
人差し指を立て、何かを思い出す言い方に、あたしは首を傾げた。
秋月くんはやや声のトーンを下げて言う。



