やんわりと笑顔で、軽く手を振るカイくんの後ろに秋月くんが見えた。
赤と黒のデザインを施したスーツケースを転がし、彼は大人っぽい服装をしていた。
黒のトレンチコートが、まさに彼の為に作られたと言ってもいいほど、よく似合っている。
若干眠そうで、今からあくびをもらしていた。
「こんばんは」と声を掛け、あたしは二人に微笑んだ。
今日は素の自分で行こうと決めて、家を出て来た。だから教師ぶったりはしない。彼らより八つ上の、お姉さんスタイルで接する。
「今晩は。お待たせしちゃってすみません」
カイくんが、綺麗な青の瞳を細めた。
「大丈夫よ~? 一番乗りはサチだから。ってか、檜くん。起きてる? おーい」
秋月くんから、特にこれといった反応が無いので、美波が心配して手を振った。
彼は小さく会釈をして、ふいとそっぽ向いた。見ると少しだけ顔が赤い。
「秋月くん、もしかして風邪? 大丈夫?」
スーツケースを置いたまま歩み寄り、その顔を覗き込むと、彼はびっくりした様子で茶色の瞳をパチパチと瞬いた。
「だ、大丈夫。全然、平気っ」
慌てて作った笑みを見て、あたしも安心してえくぼを浮かべた。
赤と黒のデザインを施したスーツケースを転がし、彼は大人っぽい服装をしていた。
黒のトレンチコートが、まさに彼の為に作られたと言ってもいいほど、よく似合っている。
若干眠そうで、今からあくびをもらしていた。
「こんばんは」と声を掛け、あたしは二人に微笑んだ。
今日は素の自分で行こうと決めて、家を出て来た。だから教師ぶったりはしない。彼らより八つ上の、お姉さんスタイルで接する。
「今晩は。お待たせしちゃってすみません」
カイくんが、綺麗な青の瞳を細めた。
「大丈夫よ~? 一番乗りはサチだから。ってか、檜くん。起きてる? おーい」
秋月くんから、特にこれといった反応が無いので、美波が心配して手を振った。
彼は小さく会釈をして、ふいとそっぽ向いた。見ると少しだけ顔が赤い。
「秋月くん、もしかして風邪? 大丈夫?」
スーツケースを置いたまま歩み寄り、その顔を覗き込むと、彼はびっくりした様子で茶色の瞳をパチパチと瞬いた。
「だ、大丈夫。全然、平気っ」
慌てて作った笑みを見て、あたしも安心してえくぼを浮かべた。



