最近、キレイになった?【奈菜と南雲シリーズ②】

恐る恐る振り返ると、怖いくらい真っ直ぐに私を見る南雲と目が合った。

「な、ぐも……」

これまで見たことがないほどの真剣な表情(かお)

「どうかした、私またなんか、」

変なこと言っちゃった?
そう言いかけた私の腕を、南雲がぐいっと引っ張った。

「わっ、」

いきなり引っ張られたせいで、ぐらりと体勢が崩れる。踏ん張りの効かない体は、そのまま南雲の方へ倒れ込んだ。
私を長い腕と硬い胸で受け止めながら、彼が言った。

「やっぱりハチだな」

「ご、ごめん」

謝りながらすぐに離れようとしたら、なぜか背中に両腕が回される。

「ちょっ、もうだいじょう、」

「俺は大丈夫じゃない」

「え?」

「今さら他のやつに取られてたまるかってんだよ」

「な、なに?南雲……?」

そんなことより、こっちは心臓が暴れて飛び出しそうなんです。もう何でもいいからとりあえずこの体勢を何とかしてほしい。

彼から離れようと身じろぎした時

「ちゃんと言わないと全然分かんないあたり、ほんと、らしい(・・・)な」