って言い返したら、
自称王子様は頬杖をついて、
ため息をついた。
「あのな、くーるーまっ!」
馬車も車じゃん。
やれやれ。自動車ね。
「私車詳しくないんだけど。
じゃあ、フェラァーリ…?とか?」
「お前、俺様の財力が
その域まで達してるとでも思ってんの?」
「もーう、私に聞くのが悪いんじゃん」
しばらく沈黙があって、
私の紅茶が運ばれてきた。
「会社の奴らに、
『え?志崎部長、
車買ったんですか?
何にしたんですか?』
って聞かれるだろ?」
聞かれるの?
っていうか、
そもそも買ったこと言わなきゃいいじゃん。
「んで、『じいちゃんのお下がりの軽トラ』
とか答えたらどうせ幻滅すんだろ?」
「私はしないけどね」
「嘘つくんじゃねぇ」
正直、どうでもいい話。
だけど、今日の出来事は、
車の話がメインじゃない。
それは、飲んでた紅茶が
半分くらいになった時のこと…



