「……橘くん、橘くん!」
「…ん?え、あ、あぁ」
隣から肩を叩かれて、ハッと気付く。
俺を我に返らせたのは、クラスメイトの女子、えーと…安村さん、か。
安村さんは苦笑いをしている。
「もぉー!話聞いてなかったしょー?」
「…あ、うん」
そこにいるのは、安村さんだけではない。
反対の隣には美森がいて。
目の前には、颯太も陣内もいる。
他、クラスの男女何人かがお集まりになり、教室内で軽ーく集団が輪になってお話し合いの最中だった。
お話し合いのテーマは『明日からの三連休、どこかで遊ばね?』だが。
つい考え事してしまって、話を聞いてなかった…。
「おいおいおーい。ちゃんと話聞いてろよー」
「何ボーッとしてんだよ。天然キャラ」
颯太と陣内にご指摘を受けた。
って、俺は天然じゃない!
ただ話を聞いてなかっただけで、天然扱いするな!



