VIPとレディクラの顔写真?
…あぁ、顔認証システムを破るデータを作るためにか。
だが、これは俺的名案を施行するためにも必要なものであり。
「…ちゃんと顔覚えとけよ」
「はいはい」
なずなが開いて読んでいるプリントを、俺も横から覗き込む。
「三年は先日卒業してしまったので、現在は一、二年のみです」
「…私立って卒業式早いんだよね」
「はい。公立は一昨日なのに対し、私立はその一週前の日曜日に済んでます。卒業式から三年のVIPは姿を見せてません」
…それなら、もし田丸さんの件がVIPたちに関わりがあるとしても、それは在校生の一、二年の仕業ということになる。
一年の面々…同じ学年なので、顔と名前は四人全員知ってるが、こいつらがVIPになったのか。
VIPの二年の面々は知っている。
高橋、藤村、一ノ瀬。
…この高橋は、高橋物産の社長の息子で、兄もVIPだったな。
兄は、俺の兄貴と同じ学年だった。
昔、沙羅先輩と初めて…の時に、ホテルの部屋にいたヤツだ。
「…おっ!…伶士、見て見て」
「なんだよ」



