目に飛び込んできた真っ赤な炎に驚いた。
熱くて、眩しくて堪らない。
この熱は、この光は、わらわは太陽からしかもらえないのじゃ。
わらわの力で憎々しい氷の桟橋が折れた。
二人の童は冷たい湖に落ちた。
わらわはブーメランに手を伸ばす。
ブワリと体中に広がる温もりに驚いた。
わらわは戸惑ったのじゃ。
二人を包む水だけが、蜃気楼のように揺らめいている。
その揺らめきに触れた指先は、温もりに絆された。
温かくなった水。
ブーメランの周りと同じように、温かくて心地良かった。
太陽と同じ。
毎日焦がれてみていても、絶対におりては来てくれないのじゃ。
ただただ、光をくれるだけ。



