水面を真っ直ぐブーメランに向かって走る氷。
ああ、なんて無粋なことを。
ああなんで、わらわに断りもなく。
待っておればよいものを。
どうして、どうして、いやじゃ、いやじゃ。
わらわの指先まで凍えてくる。
パキリと氷を折って、ブーメランをはぎ取る子供の影。
ああ、ああ、ああ。
それはわらわが、わらわが返すものなのじゃ!
わらわはそれを取り返そうとした。
青い髪の娘。おお良く知っておる。この夏もこの湖におったもの。
でも駄目じゃ。
それはわらわのものなのじゃ。
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