あたしは雄大がひどいイジメに遭っていること。


そのイジメが始まったとき、ユマちゃんのお腹にサッカーボールを当ててしまったことなどを、丁寧に話して聞かせた。


ユマちゃんのお母さんは真剣な表情でその話を聞き、すべてを聞き終えた後大きなため息を吐きだした。


「そうだったの……どうぞ、中へ入って」


ユマちゃんのお母さんはそう言い、あたしたちを家に招き入れたのだった。