甘やかすのはキミ限定。

私は、嫌な女だ……。



「洗濯なんて慌てなくても平気だから、ゆっくりでいいよ」

「は、はい……!」




* * *




キャプテンにカゴを運んでもらって、すぐに洗濯を始めた。

今日は天気がいいから、すぐに乾きそう……!



洗濯を終わらせて、今度は器具の掃除を始めた。

それも終わって、体育館に入ろうとした時だった。



「ねえ、さっきの見た?」

「生田さんまたキャプテンに媚び売ってたんだけど」



……っ、え?

離れたところにいるマネージャーさんたちが、話している声が聞こえた。

急いで、壁に隠れる。



「生田さんって、キャプテンに構ってもらいたくてわざとやってそうじゃない?」

「わかるわかる、ほんと計算高いよね~」