本人は気丈に振る舞っているつもりだろうけど、いつもより元気がないし……
たまに、泣きそうな顔をしているように見えることもあった。
気になるし、どうしようもなく心配だけど……ただの先輩である俺に聞かれても困るかと、何も言えずにいた。
「生田が……マネージャーをやめることになった」
……え?
朝練の朝礼で、顧問の先生が放った言葉に、耳を疑った。
しおちゃんが……マネージャーを、やめる……?
「「「えええ……!!」」」
部員たちの、悲鳴のような声が上がった。
「生田ちゃんやめちゃうの!?」
「俺らの癒しなのに……」
「つーかなんで!?」

