どうして私の名前?
あ、蓮が呼んでたからか。
蓮…
『あかり』って言ってた。
会社に下の名前で呼ぶ相手がいるんだ…。
「フッ…やっと会えたね。
本当、長かったよ。」
「え? 長い⁇」
「うん。
どうぞ、お先に。」
「あ、はい。」
私達は館内への扉をくぐって中に入った。
ほんの少しの間だったのに、やっぱり中と外じゃ気温が違い過ぎる。
館内はどこも空調が整っていて快適だ。
「愛ちゃん、先に言っとく。
受付してた時、身重の女性はいなかった?
もう、はち切れそうな感じの。」
「え?…あ、いらっしゃいましたね。
新郎側で受付されてましたけど…
その方が何か?」
「その人が灯里。
廣澤灯里だよ。斎くんと蓮の中国語会話の先生だ。たまたま通りかかったから、通訳してもらってた。」
「え⁉︎ あ、そ、そうなんですね。」
なんだ、妊婦さんか。
しかも、中国語会話の先生。
ちょっと…ホッとしている私がいる。
「あいつは本当に間の悪いヤツなんだ。
誤解しないでやって。
君のことは、聖からも聞いてるんだ。
一回り離れた可愛い妹がいるって。」
あ、蓮が呼んでたからか。
蓮…
『あかり』って言ってた。
会社に下の名前で呼ぶ相手がいるんだ…。
「フッ…やっと会えたね。
本当、長かったよ。」
「え? 長い⁇」
「うん。
どうぞ、お先に。」
「あ、はい。」
私達は館内への扉をくぐって中に入った。
ほんの少しの間だったのに、やっぱり中と外じゃ気温が違い過ぎる。
館内はどこも空調が整っていて快適だ。
「愛ちゃん、先に言っとく。
受付してた時、身重の女性はいなかった?
もう、はち切れそうな感じの。」
「え?…あ、いらっしゃいましたね。
新郎側で受付されてましたけど…
その方が何か?」
「その人が灯里。
廣澤灯里だよ。斎くんと蓮の中国語会話の先生だ。たまたま通りかかったから、通訳してもらってた。」
「え⁉︎ あ、そ、そうなんですね。」
なんだ、妊婦さんか。
しかも、中国語会話の先生。
ちょっと…ホッとしている私がいる。
「あいつは本当に間の悪いヤツなんだ。
誤解しないでやって。
君のことは、聖からも聞いてるんだ。
一回り離れた可愛い妹がいるって。」



