もうすぐ2人で過ごす、3回目のクリスマス。
社会人となり、成人した私たちはまだまだ若いけど大人の仲間入りをした。
イヴの日は、お互いに仕事を休めなかった。
それでも彼に会いたくて、お互いの仕事が終わってから会う約束をしていた。
待ち合わせは、大きなクリスマスツリーの前。
たくさんの恋人たちが、待ち合わせ場所にしている。
『陽子!』
『けんちゃん!』
『『お疲れさま!』』
お互いに、仕事を終えた相手の労をねぎらう。
『すごーく会いたかった、陽子に!』
『私も、すごーく会いたかった、けんちゃんに!』
2人、照れながら笑いあう。
『『メリークリスマス!』』
2人で同時に言ったため、声がハモって思わず笑いあった。
こんな事も、小さな事かもしれないけど、小さな一致や以心伝心が私を幸せな気持ちにさせてくれる。
(あぁ、嬉しい。私たちは気が合うみたい。
ずっとずっと、けんちゃんと一緒にいたいな…)
そう思うことが度々ある。