私はふと気づいてしまった。
ここが駅前で、沢山の人がいるという事に…。


そっと唇を離し、照れながら伝える。


『ごめん、私、ここが駅前だってこと一瞬わすれてた。2人きりの世界にいるように勘違い、しちゃった』


すると彼も照れながら、


『(笑)俺も。一瞬ここには2人だけだと勘違いした!』


私たちは、照れながら笑いあっていた。


彼の表情は、さっきまでと違って安心しているように見える。

良かった。私にはあなたしかいないって事、伝わったかな?


私たちは、この後、2人っきりになりたくてホテルへと向かった。

2人の愛を確かめるように……。