継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

 エイミが避けた言葉を、アンジェラはズバリと言ってくる。シミとかシワとか気になってくるお年頃だろうか。いまよりずっと丸くなっているかもしれない。

「うっ。そうなんですけど、でも! 美貌はアンジェラに負けちゃうと思いますけど、大人の女としての内面を磨いたり、私なりになんとか頑張りますから」

 アンジェラはふんと鼻を鳴らす。

「心配ないわよ。ジーク様はオバちゃんになったからって、あんたを捨てたりしないから。……そんな人じゃない」
「えっ? あぁ、たしかに! そうですよね。ジーク様はそんな人じゃないですね」

 エイミは嬉しそうに、ふふっと口元を緩ませた。

「なによ、それ! なんかムカつくわね」
「えへへ」

 エイミはアンジェラににっこりと笑いかけた。

「私達って、とっても男性の趣味がいいですよね」

 アンジェラはぷぅと頬を膨らませながらも、こっくりと頷いた。

「あんたのこと嫌いだけど、そこだけは認めてあげるわよ」