継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

「それなら、私がすっごく嫌な継母になってアンジェラを追い出したら、好きになってくれますか?」
「そんなことしたら、ジーク様に嫌われるわよ」
「でも、強力な恋敵を遠ざけることはできますね」
「恋敵?」

 エイミはくすりと笑った。

「はい。私とアンジェラはジーク様をめぐっての、恋敵です」

『馬鹿みたい』

 アンジェラの目がそう言っている。

「私、まだ五歳よ。それに、あんたはジーク様の妻になったじゃない」
「でもあと十年もしたら結婚できる歳ですよ。アンジェラはきっと絶世の美女になりますし、そのころの私は……」
「いまよりずっとオバちゃんになってるわね」