アンジェラはほんの少しジークを困らせてやりたくて隠れていただけだったのだが、思いのほか大騒ぎになってしまい出るに出られなくなってしまっていたらしい。
厨房の隅に、エイミとアンジェラは並んで座り込んでいた。
ジークに連れられて戻ってきたアンジェラがエイミのスカートの裾を引っ張って、ここまで連れてきたのだ。
「……ありがと」
消え入りそうな小さな声で言うと、アンジェラはぷいと顔を背けた。エイミが「はて?」という顔をしたので、彼女は渋々ながら、もう一度口を開いた。
「あんたが見つけてくれたんだって、ジーク様が……お礼を言いなさいって」
「あぁ!」
エイミは納得した。いまのは捜索の礼だったのか。
「いえいえ。私のほうこそ、自分のことばっかりでごめんなさい」
アンジェラは露骨にむっとして、エイミを睨みつける。
「あんたの、そういういい人ぶったとこ、大嫌い!」
アンジェラの素直さに、エイミは苦笑してしまった。
厨房の隅に、エイミとアンジェラは並んで座り込んでいた。
ジークに連れられて戻ってきたアンジェラがエイミのスカートの裾を引っ張って、ここまで連れてきたのだ。
「……ありがと」
消え入りそうな小さな声で言うと、アンジェラはぷいと顔を背けた。エイミが「はて?」という顔をしたので、彼女は渋々ながら、もう一度口を開いた。
「あんたが見つけてくれたんだって、ジーク様が……お礼を言いなさいって」
「あぁ!」
エイミは納得した。いまのは捜索の礼だったのか。
「いえいえ。私のほうこそ、自分のことばっかりでごめんなさい」
アンジェラは露骨にむっとして、エイミを睨みつける。
「あんたの、そういういい人ぶったとこ、大嫌い!」
アンジェラの素直さに、エイミは苦笑してしまった。



