「……エイミって、普段はウジウジ、ジメジメしてるくせに、子供のことになると急に肝っ玉母さんみたいになるわよね。いま、ジーク様に舌打ちしてなかった?」
リーズがつぶやくと、アルも頷いた。
「うん。ジーク様の妻としてはどうかと思うが、子供達の母親には適任だと僕も思う」
「ほんと面白い子だわ」
「……というか、リーズ。君も烏ちゃんの子供だということを忘れるなよ」
「え~。ナットはともかく、私はもう大人だわ」
リーズの不満を無視して、アルはテキパキと森に入る準備を整えていく。
「烏ちゃんの推理があたって、この作業が無駄骨になるといいんだけどね」
アルは小さくぼやいた。この城をぐるりと囲む森には、狼が多く生息している。子供が何時間も無傷で過ごせるとは、到底思えなかった。
厩舎の奥、飼葉の山のなかでうずくまって震えているアンジェラを発見したのはエイミだった。
後から追いついたジークも、それを見てふぅと大きく息を吐いた。
リーズがつぶやくと、アルも頷いた。
「うん。ジーク様の妻としてはどうかと思うが、子供達の母親には適任だと僕も思う」
「ほんと面白い子だわ」
「……というか、リーズ。君も烏ちゃんの子供だということを忘れるなよ」
「え~。ナットはともかく、私はもう大人だわ」
リーズの不満を無視して、アルはテキパキと森に入る準備を整えていく。
「烏ちゃんの推理があたって、この作業が無駄骨になるといいんだけどね」
アルは小さくぼやいた。この城をぐるりと囲む森には、狼が多く生息している。子供が何時間も無傷で過ごせるとは、到底思えなかった。
厩舎の奥、飼葉の山のなかでうずくまって震えているアンジェラを発見したのはエイミだった。
後から追いついたジークも、それを見てふぅと大きく息を吐いた。



