が、そのとき、ジークの声をかき消す大声が飛び込んできた。
「エイミ! アンジェラが来てない?」
血相を変えたリーズだった。彼女らしくもなく、落ち着きのない様子だ。リーズに続いて、アルも飛んできた。
「ニ階は全部屋見たが、どこにもいないぞ」
アルもずいぶんと慌てた様子だ。
「アンジェラがどうかしたのか?」
ジークが問うた。答えたのはリーズだ。
「アンジェラがいないの! 昨夜は私と一緒に寝てたはずなのに、朝起きたらどこにもいなくて……」
「ナットとトマス爺が庭を探してくれたけど、見つからない。ふたりはいま屋敷の外も回ってます」
アルの言葉に、ジークが眉根を寄せた。
「城の敷地外に出たのか? このあたりは人気がないし、すぐに森に入ってしまうぞ」
「はい。外は危険です」
「手分けして、もう一度よく探そう。必要ならば、人も手配しよう」
エイミが呆然としているあいだに、ジークとアルはテキパキと捜索範囲を決め、動き出していた。
「エイミ! アンジェラが来てない?」
血相を変えたリーズだった。彼女らしくもなく、落ち着きのない様子だ。リーズに続いて、アルも飛んできた。
「ニ階は全部屋見たが、どこにもいないぞ」
アルもずいぶんと慌てた様子だ。
「アンジェラがどうかしたのか?」
ジークが問うた。答えたのはリーズだ。
「アンジェラがいないの! 昨夜は私と一緒に寝てたはずなのに、朝起きたらどこにもいなくて……」
「ナットとトマス爺が庭を探してくれたけど、見つからない。ふたりはいま屋敷の外も回ってます」
アルの言葉に、ジークが眉根を寄せた。
「城の敷地外に出たのか? このあたりは人気がないし、すぐに森に入ってしまうぞ」
「はい。外は危険です」
「手分けして、もう一度よく探そう。必要ならば、人も手配しよう」
エイミが呆然としているあいだに、ジークとアルはテキパキと捜索範囲を決め、動き出していた。