ゾフィー婆やを先頭に、アル、リーズ、キャロルは並んでジークの寝室の前で聞き耳をたてていた。
「大丈夫なんだろうね、あのふたりは」
「そんなに心配しなくても、きっと大丈夫よ。お婆ちゃん」
孫娘になだめられてもまだ、ゾフィー婆やは落ち着きなくソワソワと扉の前を行き来している。
「甘いわ、キャロルさん。あのジーク様よ。今夜はなーんにも起きやしないことに、私は夕食一週間分賭けてもいい!」
「じゃ、僕は二週間分を賭ける」
「よし。キャロルさんはなにかある方に賭けるってことでいいのね?」
リーズにすごまれて、キャロルは迷った。
「えっとぉ……やっぱり私もなにも起きない方に」
「それじゃ、賭けにならないじゃない!」
「というか、リーズちゃんにはこういう話はまだ早くないかしら~」
扉の向こうでそんな騒ぎが繰り広げられていることなど、もちろんジークとエイミは知る由もなかった。
「大丈夫なんだろうね、あのふたりは」
「そんなに心配しなくても、きっと大丈夫よ。お婆ちゃん」
孫娘になだめられてもまだ、ゾフィー婆やは落ち着きなくソワソワと扉の前を行き来している。
「甘いわ、キャロルさん。あのジーク様よ。今夜はなーんにも起きやしないことに、私は夕食一週間分賭けてもいい!」
「じゃ、僕は二週間分を賭ける」
「よし。キャロルさんはなにかある方に賭けるってことでいいのね?」
リーズにすごまれて、キャロルは迷った。
「えっとぉ……やっぱり私もなにも起きない方に」
「それじゃ、賭けにならないじゃない!」
「というか、リーズちゃんにはこういう話はまだ早くないかしら~」
扉の向こうでそんな騒ぎが繰り広げられていることなど、もちろんジークとエイミは知る由もなかった。



