継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

「このドレスなら、靴はこのストラップのついたやつで決まりね」

  キャロルがドレスの合わせた靴を選んでくれる。

「アクセサリーはどうするの? エイミ」

  リーズの問いには、ジークが答えた。

「アクセサリーはつけずに、髪に花を飾る。エイミの故郷の伝統なんだそうだ」
「まぁ、いいわね! 色とりどりの花で花冠を作ったら、エイミちゃんの黒髪にきっと映えるわ」
「じゃあ、トマス爺に頼んで、当日の朝にお花を切ってもらいましょ」

 ふたりはあれやこれやと細かいところまで、話をつめてくれる。エイミひとりじゃ、とてもこんなに段取り良くはいかないだろう。

「あ、あの! リーズ、キャロルさん、私のために本当にありがとう。
ふたりの期待に応えられるように、結婚式は全力で頑張ります!」

  エイミはぺこっと勢いよく頭を下げた。

 『私なんか』と言いそうになるところも、がんばって飲み込んだ。

  リーズとキャロルは顔を見合わせて、ふたり同時にくすりと笑った。

「うん、頑張ってね!」
「でも、頑張りすぎて完璧な花嫁になっちゃうと、エイミらしくなくてつまんないわ」

 こうして、ドレスや靴や、ゾフィー婆や作の色気五割増しの香油やら……着々と結婚式の準備は進んでいった。