エイミは悩んだ。リーズにお母さまと呼んでもらえないのは、なんの問題もない。もとより、子供達の母親になろうなんておこがましいことは考えていない。お世話係くらいに思ってもらえれば、御の字だ。
問題なのは……そう、結婚式だ。
エイミだって女に生まれた以上、結婚式への憧れは抱いている。綺麗に着飾って、みんなに祝福されて、さぞかし素敵な時間なのだろう。
だが、エイミの知っている結婚式とは、あくまで故郷の村のそれだ。すべてが手作りのささやかな祝宴だ。
公爵家の結婚式など、エイミには未知のものすぎるし、役人や貴族達に自分ごときがお披露目されるなんて……考えただけで、卒倒しそうだ。
「や、やっぱり私、この結婚は辞退すべきなんじゃ……」
「なにをいまさら、びびってるのよ」
リーズは呆れ顔だ。
「だって、こんなのが花嫁だなんて、ジーク様の評判にかかわるんじゃあ」
「大丈夫よ~。ジーク様そういうの全く気にしないし! というか、すでに残虐公爵だなんて散々な評判だしね」
「け、けど、私、貴族の礼儀作法とかそういうのなんにも知らないですし」
(そうよ。大恥かいたあげく、ジーク様の評判を地に落とすに決まってるわ)
「だあいじょうぶよ!」
リーズはエイミに向かって、にっこりと微笑んでみせる。
「そのためにスペシャルな助っ人が飛んでくるって」
「へ?」
「ふふっ。厳しい修行になると思うけど、頑張ってね、お母さま」
問題なのは……そう、結婚式だ。
エイミだって女に生まれた以上、結婚式への憧れは抱いている。綺麗に着飾って、みんなに祝福されて、さぞかし素敵な時間なのだろう。
だが、エイミの知っている結婚式とは、あくまで故郷の村のそれだ。すべてが手作りのささやかな祝宴だ。
公爵家の結婚式など、エイミには未知のものすぎるし、役人や貴族達に自分ごときがお披露目されるなんて……考えただけで、卒倒しそうだ。
「や、やっぱり私、この結婚は辞退すべきなんじゃ……」
「なにをいまさら、びびってるのよ」
リーズは呆れ顔だ。
「だって、こんなのが花嫁だなんて、ジーク様の評判にかかわるんじゃあ」
「大丈夫よ~。ジーク様そういうの全く気にしないし! というか、すでに残虐公爵だなんて散々な評判だしね」
「け、けど、私、貴族の礼儀作法とかそういうのなんにも知らないですし」
(そうよ。大恥かいたあげく、ジーク様の評判を地に落とすに決まってるわ)
「だあいじょうぶよ!」
リーズはエイミに向かって、にっこりと微笑んでみせる。
「そのためにスペシャルな助っ人が飛んでくるって」
「へ?」
「ふふっ。厳しい修行になると思うけど、頑張ってね、お母さま」



