継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

「わっ。吐き出したらダメよ、マクシム。ほら、お口拭いて。あらら、レオルドはいっぺんにお口に入れすぎよ。ほら、少し出して」

 エイミはレオルドの口を開かせようとするが、怒ったレオルドに指をがぶりと噛まれてしまう。

「~~っ。い、痛い……」

 エイミは指を押さえながら、悶絶した。レオルドはまだ前歯しか生えていないのだが、それでも十分な攻撃力だ。

 一緒に食べようとエイミの分もスープをよそっていたが、この調子では食べるころには冷たくなっているだろう。

 シェリンはおとなしく待っていてくれている。と、エイミは思いこんでいた。

 エイミの見ていない間に、シェリンは椅子をすり抜け、テーブルの上をハイハイしながら進んでいたのだが……それにはまったく気がついていなかった。

「ただいま~。腹が減ったぞー」

 ドカドカという靴音とともに、アルの声が聞こえてくる。

 ジークとアルが戻ってきたのだろう。

 エイミはダイニングルームの入口に目を向けた。そして、そのとき初めて気がついた。シェリンが鍋に手をかけようとしていることに。