継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

そして迎えた誕生日当日。リーズはめいいっぱいオシャレをして、アルの前に立った。
 と言っても、もう変に大人ぶったりはしない。純粋に自分が一番好きだと思うドレスを着てきた。その変化にアルは気づいてくれたようだ。

「なんかいつもと違うな。落ち着いた色が好きなんだと思ってたけど、違ったのか?」

 アルの言うように、これまでリーズは紺や茶の渋めの色合いのドレスばかりを着ていた。けれど、それは好みだったわけではなく……。

「少しでも大人っぽく見えるようにって思ってたんだけどね、もう気にしないことにしたの。本当はこういう明るい色が好きなんだ」

 リーズはミモザ色のドレスの裾をつまんで、アルにえへへと笑ってみせる。
 大人っぽく見せることにこだわりがなくなったのは、少し大人になったから……だろうか。リーズは先日のアルとの夜を急に思い出してしまい、慌ててぶんぶんと頭を振った。

「いいんじゃないか。そっちのほうがリーズには似合ってる」
「ほんと?」
「あぁ。行こうか」

 そう言ってアルは自然な流れでリーズの手を取った。今日はノービルドの城から一番近くの街に連れて行ってくれることになっていた。