「泣いてたのか? ……悪かったよ」
アルの声はらしくもなく優しい。だが、優しくされるとよけいに惨めになる。
リーズはうつむき、ゆるゆると首を振った。
「謝らなくていい。私が子供で……アルがその気になれないのは、アルのせいじゃないもの」
リーズは顔をあげると、無理やりの笑顔を作ってアルに笑いかけた。
「三年前の約束はもう忘れてもいいよ。大人になれば年の差なんてって思ってたけど……そんなに簡単じゃなかったね」
(アルの目にうつる私は、きっといつまで経っても子供のままなんだろう)
悲しいけど、アルが悪いわけではない。誰も責められないことだ。
「アルが私を好きになろうとしてくれただけで、十分だよ。嬉しかったな」
リーズの瞳から涙があふれ、頬をつたい流れ落ちていく。
「あれ? ごめんね、なんか止まらないや」
その涙をペロリとアルが舐めとった。
「ひゃあ」
驚きのあまり、リーズの涙がぴたりと止まった。アルはそのまま、今度は唇を奪う。
息つく間もないほどの、性急で激しいキスだった。それでいて、痺れるように甘い。リーズの知らなかった、大人のキスだ。
「思い込みで話をすすめて、勝手に終わりにするな」
こつんと額をぶつけながら、アルが言う。
「でも、大体合ってるでしょ?」
「ひとつも合ってない。その気にならないなんて、いつ誰が言った?」
「言われなくても……なんとなく?」
アルはペチンとリーズのおでこを軽く叩く。
「いたっ」
「子供のわりに賢いと思ってたけど、そうでもないな。やっぱり馬鹿だ、子供だから」
アルの声はらしくもなく優しい。だが、優しくされるとよけいに惨めになる。
リーズはうつむき、ゆるゆると首を振った。
「謝らなくていい。私が子供で……アルがその気になれないのは、アルのせいじゃないもの」
リーズは顔をあげると、無理やりの笑顔を作ってアルに笑いかけた。
「三年前の約束はもう忘れてもいいよ。大人になれば年の差なんてって思ってたけど……そんなに簡単じゃなかったね」
(アルの目にうつる私は、きっといつまで経っても子供のままなんだろう)
悲しいけど、アルが悪いわけではない。誰も責められないことだ。
「アルが私を好きになろうとしてくれただけで、十分だよ。嬉しかったな」
リーズの瞳から涙があふれ、頬をつたい流れ落ちていく。
「あれ? ごめんね、なんか止まらないや」
その涙をペロリとアルが舐めとった。
「ひゃあ」
驚きのあまり、リーズの涙がぴたりと止まった。アルはそのまま、今度は唇を奪う。
息つく間もないほどの、性急で激しいキスだった。それでいて、痺れるように甘い。リーズの知らなかった、大人のキスだ。
「思い込みで話をすすめて、勝手に終わりにするな」
こつんと額をぶつけながら、アルが言う。
「でも、大体合ってるでしょ?」
「ひとつも合ってない。その気にならないなんて、いつ誰が言った?」
「言われなくても……なんとなく?」
アルはペチンとリーズのおでこを軽く叩く。
「いたっ」
「子供のわりに賢いと思ってたけど、そうでもないな。やっぱり馬鹿だ、子供だから」



