継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

「前言撤回。起きてなくても入れてくれ」

 アルは言うと、かちゃりと部屋の扉を開けた。鍵をかけているわけではないから開くのは当たり前なのだが、アルが許可なく入ってきたことに驚いた。彼は口は悪いが、育ちはいいので行動は紳士的なのだ。

「ちょっと! レディーの部屋に勝手に入るなんて最低よ」
「それはあとで、きちんとわびる。今は許してくれ」

 そんなふうに素直に言われては、これ以上怒りづらい。リーズは渋々ながら、彼を部屋に招き入れた。
 ソファをすすめたが、彼は扉の前に立ったまま動かない。

「なにしにきたの?」

 リーズが言うと、彼は射抜くような鋭い眼差しをリーズに向けた。アルの美しい碧眼に見つめられると、そわそわして落ち着かない気持ちになる。
 アルはゆっくりとリーズに近づくと、そっと頬に触れた。その瞬間、リーズの背筋がぞくりと震えた。アルの持つ色香に惑わされそうだ。