継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

 コンコン。

 控えめに扉を叩くその音で、リーズはのそのそと身体を起こした。泣き疲れてふて寝しようとしたが、なかなか寝つけないでいたところだった。

「はぁい、誰?」

 ベッドからおりつつ、扉の向こうの相手に話しかける。

「……僕だ。起きてるなら入れてくれ」

 それを聞いたリーズはぴたりと動きを止めた。アル以外の相手なら扉を開けて迎え入れるつもりだったが、相手がアルなら話は別だ。
 彼の顔を見たい気分ではないし、泣きはらした顔を見られるのも嫌だった。

「もう寝たわ」

 リーズはつんとした声でそう答える。