継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

「それを……僕が……あいつに言うんですか?」
「うむ。今すぐ言ってこい」
「かっこわる……」

 そんなことを口にするくらいなら、死んだほうがマシな気がする。素直じゃないアルにはあまりにもハードルが高かった。

「かっこつけるためだけに、リーズを失うことになっても後悔しないか?」
「それは……」
「お前には黙ってたが、リーズはモテるぞ。毎月縁談の話が山ほど届いている。ほら、この男なんかなかなか良い相手で……」

 縁談相手のプロフィールらしきものをジークはアルに見せようとする。見たくもないがちらりと見えてしまった相手の肩書きはそれはそれは立派なもので、アルはとうとう観念した。

「あぁ、もう! わかりましたよ、 リーズと話してきます!」

 ジークにそう叫ぶと、部屋を出ていこうとする。そのアルの背中にジークは声をかけた。

「アル! 今のかっこわるいアル、すごくかっこいいと俺は思うぞ」
「……どーも」