継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

 その事実にアルは戸惑っていた。急に大人になってしまったリーズをどう扱っていいのかわからない。どこまでは許されて、どこからが駄目なのか……それをすんなりと判断し実行できるほどには、アルも大人ではない。

 このところの自分の冷たい態度にリーズが悩んでいるのはわかっていた。それでも、取り返しのつかない傷をつけるよりはマシだろうとアルは考えていたのだが……。

「結局、傷つけたな」

 部屋を出ていく彼女の、今にも泣き出しそうだった顔が脳裏に浮かぶ。

「はぁ……これは取り返せるのか?」

 リーズはまだ許してくれるだろうか。それとも、これは致命傷なのか。そんなことすらアルには判断がつかなかった。

「僕って賢いと思ってたんだけどな」

 アルはジークの部屋をたずねた。

 思い悩む様子のアルを見たジークは少し嬉しそうに笑った。

「いつもと逆だな」
「その通りですよ。そして、ジーク様もびっくりのしょうもない悩みですよ」

 アルの話を聞いたジークからのアドバイスは、単純明快なものだった。

「アルの胸のうちをすべて明かして、謝れ。それしかない」
「いや、その胸のうちがよくわからないと言ってるのであって……」

 アルの反論にジークは首をひねった。

「至極簡単じゃないか。リーズが急に綺麗になって自制がきかなくなって戸惑っているというだけのことだろう?」

 アルは青ざめた。