継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

 朝食のためにダイニングに行くと、アルがひとりで優雅にお茶を飲んでいた。

「おはようございます。あの……ジーク様は?」
「おはよ、烏ちゃん。ジーク様はさっき出かけて行ったよ」
「そうですか……」
「喧嘩したんだろ?」

 ため息まじりにアルが言う。

「ジーク様がそう言ったのですか?」

 あれは喧嘩というのだろうか。エイミが一方的に怒っただけのように思うが。

「えらく落ち込んでたから。ジーク様のご機嫌は烏ちゃん次第だから。我が主が、こんなにも女に振り回されるタイプだったとはね」

 アルは呆れた顔で、肩をすくめた。

 そういうアルだって、充分リーズに振り回されているのでは? とエイミは思ったが、口にはしなかった。