継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

「いいんですか?」
「もちろん」
「うわぁ~。楽しみです! 子供達もきっと喜びますね」
 
 エイミが言うと、ジークの表情がぴたりと固まった。

「えっ、なにか?」

 おかしなことを言っただろうか。エイミは小首をかしげる。
 ジークは意を決したように、エイミの肩をつかんだ。

「あのな、エイミ。その……今回はふたりで、ふたりだけで行かないか?」

 ジークの声はおかしなところで裏返り、離れた場所にいたアルがぶはっと盛大にふき出した。


 こうして、ふたりは初めてのふたりきりのおでかけをしたのだった。

「やぁ、やぁ、やぁ。いらっしゃい! 僕の城へようこそ~」

 ヒースは両手を広げて、城門から勢いよく飛び出してきた。勢いあまって小石につまずき、ジークに助けられた。