継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

「ふぎゃ……ふぎゃ……」

 盛大に泣きわめいていたシェリンの声が段々と小さくなってきた。ここまでくれば、後は穏やかな寝息に変わるまで見守るだけだ。エイミはふぅと小さく息を吐いた。

(ジーク様、なんだか様子がおかしかったけど、どうしたのかな)

 仕事上のトラブルでも発生したのだろうか。それとも、ゾーイがなにか失礼なことを? だが、年下の若者になにか言われたくらいでジークが機嫌を損ねるとも思えなかった。

 自分がなにか怒らせるような言動をしてしまっただろうか。あれこれ考えてみても、これと思い当たるものはなかった。

(明日の午後には出発だから、今夜は一緒にいたかったのになぁ)

  堤防工事の期間中、ジークは城には戻ってこれない。今夜を逃せば、しばらくは二人でゆっくり過ごすこともできない。