継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

「では、なにをしに来たんだ? 無理やり出されたのか?」

 嫌がる者を無理に引っ張ってきたというのなら、役人を諌める必要があるだろう。

 ゾーイは挑むような目つきでジークを見据えた。

「エイミを返してもらいにきた」
「は?」
「エイミは俺と結婚するはずだったんだ。俺のものだ。だから、返してもらう」

 ゾーイはきっぱりと告げると、席を立ちジークに背を向け、歩き出した。

 ジークはぽかんと口を開けたまま、なにも言い返せずにゾーイの背中を見送る。

 放心状態だった。ゾーイに放たれた台詞がぐるぐると頭の中をめぐっているが、ジークの心はそれを受け入れることを拒んだ。