継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

 なんでゾーイが来ることになったのだろう。

 エイミにはそれが疑問だった。彼は村長の息子で、金には困っていないはずだ。こういった出稼ぎ的な労働は、村のなかでも特に貧しい家の者が出されることが多い。エイミ自身がそうだったように。

 そんなことを考えている間に、全員の自己紹介が終わっていた。

「さっきの彼が同郷の?」

 ジークに問われ、エイミはこくりと頷いた。

 視線はゾーイに向けたままだ。良く言えば華やか、悪く言えば成金趣味で品が無い。彼は村にいた頃と少しも変わっていないように見える。

「では、せっかくだからこちらのテーブルに呼ぼうか。懐かしい話もあるだろう」

 ジークがそんな風に言ってくれた。彼の気遣いはありがたく思うが、本音を言えばエイミはあまり気乗りしなかった。
 
 理由は単純。エイミは彼が苦手なのだ。