継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

「う~ん。狭い村なので、顔を見れば絶対わかるはずなんですけど」
「では、せっかくだから自己紹介でもしてもらうか。俺にとっても、しばらく一緒に働く仲間となるわけだしな」
「ん? 堤防工事ってジーク様も一緒に行くんですか?」
「むろん」

 ジークは当然だろうという顔をする。

 貴族が土木作業だなんて聞いたこともないが、なんともジークらしいなとエイミは笑ってしまった。が、次の瞬間には顔を青くして肩を落とした。

「あぁ。でも、堤防工事って危険もともなうんですよね。もしジーク様になにかあったら……」
「心配ない。必ず無事に戻ってくる。エイミや子供達を置いては死ねないからな」
「ジーク様!」

 ふたりは互いに見つめ合い、すっかり自分達の世界に入り込んでしまった。