継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

 そんなリーズをアルは面白くないと言わんばかりの顔で眺めていたが、ふとなにかを思いついたように、にやりと笑った。

「リーズ」
「え?」

 アルはリーズの腕をひくと、背中からきゅっと抱きしめた。そして、耳元に唇を寄せた。

「だったら、早く大人になれ」

 いつになく男らしい艶のある声で、そんな風に言われ、リーズはたちまち腰を抜かしてしまった。

 耳も、頬も、頭の中も、全身が熱い。
 へたりとその場にかがみ込んでしまったリーズを残して、アルはすたすたと歩き去る。

 リーズはしばらく、その場から一歩も動けなかった。

(なに、あれ。アルがあんな格好いいこと言っちゃうなんて、反則でしょ~)