継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

 リーズが部屋の扉を閉めようとしたその瞬間、アルがふとこちらを振り返った。間近で視線がぶつかり合う。

「で、どうする気なんだ?」

 アルが問うた。

「どうって……」

 挑むような眼差しを向けられ、リーズは戸惑った。心臓がどくんと鳴った。

「その坊っちゃんがいい奴だったら、婚約するわけ?」
「わからないよ、そんなの」
「ふぅん」
「大体、アルになにか関係ある?」
「ないな。なんの関係もない」

 アルはさらりと言ってのける。

「もう! だったら口出ししないで!」

 リーズはアルを閉め出した。部屋からだけでなく、心の中からも閉め出してしまいたかったけど、アルはとてもしつこかった。一晩中、リーズの心の中に居座り続けたのだ。