継母がこんなに幸せでいいのでしょうか!?村一番の嫌われ者だったのに、三つ子たちとコワモテ公爵に溺愛されて困惑中です

「いや、なんでも。それより、やっぱりこれは無しだ! あっちのピンクでも着てけば?」

 アルが指差したのは、いかにも子供用なパステルピンクのドレスだった。サイズも小さくもう着られないから、アンジェラにあげようと出しておいたものだった。

「失礼ね! あれは子供用よ」
「相手の坊っちゃんもまだ子供だろ。お似合いじゃないか」
「十六と二十三なんて、言うほど変わらないでしょ。彼のほうが精神的にはアルより大人かもね! もう、いいから出てってよ」

 口ではそう言っても、やっぱりリーズから見ればアルは大人の男だ。でも、それを認めるのは心底悔しい。

 リーズはぐいぐいとアルの背を押し、部屋の外へと追いやった。

 アルがいると、落ち着かない。進むはずの準備もちっとも進まなくなるじゃないか。