「…理玖先輩、気にせず食べてください。 カフェオレも、氷が溶けたら味が薄まっちゃいますよ」 「……え、あぁ」 先輩はそういっても、飲まないし食べなかった。 手が動かなかった。 「……理玖先輩」 私が名前を呼ぶと、先輩はこちらを見てくれたから 「私、気にしてませんから。 先輩は先輩の気持ち、大事にしてください」 そう、笑顔で伝えた。 「……ありがとう」 邪魔なんてできない。 先輩が強く想ってるのわかってるから。 先輩が幸せになるなら、もういいよ。私の気持ちなんて。