17時、カフェオレ。




「…理玖先輩、気にせず食べてください。
カフェオレも、氷が溶けたら味が薄まっちゃいますよ」

「……え、あぁ」



先輩はそういっても、飲まないし食べなかった。
手が動かなかった。


「……理玖先輩」


私が名前を呼ぶと、先輩はこちらを見てくれたから


「私、気にしてませんから。
先輩は先輩の気持ち、大事にしてください」


そう、笑顔で伝えた。


「……ありがとう」


邪魔なんてできない。

先輩が強く想ってるのわかってるから。

先輩が幸せになるなら、もういいよ。私の気持ちなんて。