17時、カフェオレ。




「あ、優奈ちゃん!」


ん?


「あ、伊藤先輩もゴミ捨てですか?」

「そ。じゃんけん負けたのさー」


ゴミ置き場は外にあるから、靴箱で靴に履き替えてると、後ろから伊藤先輩もゴミ袋を持ってこちらに来た。


「優奈ちゃんがゴミ捨てなんて意外だね。
モテるから、男子に頼めばやってくれそうじゃん」

「そんなこと頼めないですよ!
それに、私は率先してゴミ捨てにきてるので」

「え、なんで?」

「…なんか、人生初のモテ期に少々疲れてしまって…」

「あ、告白?そっかー
モテるのも大変だなぁ」

「話したこともないし、名前も知らない人なんですけどね。
最近そういう人から好かれること多くて…」


同じクラスだと1人だけ。
他に告白されることってないんだよね。

やっぱり見た目だけなのかな…


「ま、話したこともない人とは付き合えないわな」

「…はい」


私たちはそんな話をして、ゴミ袋をゴミ置き場に置いた。