校舎裏に着くと、ここは誰もいなくて校舎の騒がしさがうそみたいに静かだった。 「誰もいないですね」 「まぁみんな文化祭を楽しみにしてたしね」 そう話しながら、ちょうどいい段差に私と先輩は腰かけた。 「先輩は焼き鳥焼いたんですか?」 「俺はお金の管理だけ。 俺の時間はずっと将人一人で焼いてたよ」 「え、一人ですか?」 「まぁそんなに混まなかったし。 優奈ちゃんは忙しそうだったね」 「ありがたいことに好評でした」 頑張って考えた甲斐あるよ。 エプロンも可愛いって評判よかったし。