「あ、ご注文はなににしますか?」
「あ、決めてなかった」
先輩方はそういって、テーブルに置かれたメニュー表を見つめた。
「先輩、カフェオレもありますよ」
「はは、これは優奈ちゃんが淹れてくれるの?」
「はい、私が準備してきますよ!
…でも、今日は私はミルクティーをおすすめします」
カフェオレじゃなくて
先輩のカフェオレじゃなくて
私は、私の好きなミルクティーを推した。
「んじゃ、俺そのミルクティー!
優奈ちゃんが茶葉作ったんでしょ?」
「あ、はい!
3種類の茶葉が入ってますよ」
伊藤先輩はてっきりコーラとかにいくのかな、と思ったけど
私がおすすめしたから、ミルクティーを選択してくれた。
「…じゃ、俺もミルクティーを」
「え?
い、いいんですか?カフェオレありますよ?」
「はは、いいって。
だってそのミルクティーはここでしか飲めないでしょ?」
先輩のその顔と、その言葉に
私の胸はキュン、とした。
「俺も、優奈ちゃんが作ったミルクティー飲んでみたいし」
…もう、なんなんですか。
この人、私を喜ばす天才ですか。
「…かしこましました。
少々お待ちください」


