「で、どうするんの?
もう上がる?18時までいる?
俺はどっちでもいいよ」
マスターがそういうと、先輩は「ごちそうさま」といって立ち上がった。
「なら、今日は僕が優奈ちゃん、借りてもいいですか?」
「あぁ、いいよ。
お疲れ、優奈ちゃん」
「優奈ちゃん、行こ」
え、え?え、いいの?
本当にいいの?
「あ、でも忙しい日は残ってもらうからね」
…もう、マスター優しすぎ。
本当私を甘やかすんだから。
「……お先に失礼します」
「おう!」
私はエプロンをとって、カバンを持ってカウンターを出た。
「行こ」
「はい!」
先輩はお店を出ると、私の手を握った。
「あったかい」
「……先輩の手もあったかいです」
「あ、先輩に戻ってる」
「あっ、そうでした…
りっくんですね!」
慣れるまではちょっと意識しないと…っ。
りっくん、りっくん、りっくん。
「ところで、どこに行くんですか?」
「ん?んー
特に目的はないんだよね。
イルミネーションでも見に行く?
時間大丈夫?」
「全然大丈夫です!!」
「そか。なら行こ」


