こういう日の1日は長くて、放課後になるのを今か今かと待った。

そして放課後、私は急いで喫茶店へと向かった。


先輩がいつ来てくれてもいいように
何時にきてもいいように。

……まぁ、来て何か話すかって言ったらそういうわけじゃないんだけど、でも
やっぱり心配だから。

元気な姿が見たいよ…


「優奈ちゃん、青年生きてた!?」

「え、生きてると思いますけど…
会ってないんでわかりませんよ」

「え!会ってないの!?」

「あ、でもメモは入れてきましたよ」


あのメモで、私だってわかるかな…
水筒に入れたし…きっと返しにくるはず、だよね…?


「じゃあ俺そろそろ行くから!
青年来たかまたあとで教えてな!」

「あ、はい。
行ってらっしゃい」


先輩、来てくれるかな。
…今日は来ないのかな…

もし律義に水筒洗って…てしてたら今日来ないよね、きっと…


…でも、明日は来てくれるかな?




って、私…
先輩を避けてたくせに、なに期待してんの。

私が先輩を避けてたんでしょうが。

それに、もし見送りに行けと言った私のことを怒ってたら…
知ってながらそれを言ったと先輩が気づいたら、怒って…もう、来ないかもしれないよね…