私は次の日、朝早く起きて一杯の紅茶を淹れた。

私にできることなんて、このくらいだから…


そして7時、早すぎるこの時間に登校して、私は先輩の靴箱に、紅茶を淹れた水筒と、”試作品です。パンに合うように作りました”と書いたメモを突っ込んだ。

…まだ、直接これを渡す勇気は出なくて…
また怒られたらって、怖くて…

…でも、逃げたくもなくて…


私は突っ込んで、教室へと逃げた。


……放課後、先輩がお店に来てくれますように。