…なんか、思ってたよりもショック。
前避けられてた時もショックだったけど…今はあの時以上。
毎日優奈ちゃんと話すのが日課になってたから…
優奈ちゃんが紅茶作ってるときは話しかけないようにしてたけど、今はそういうわけでもない。
ただただ避けられてる。
…でも、俺のせいだもんな。
「__先輩」
え、え?優奈ちゃんの声…?
そう思って顔を上げると、優奈ちゃんが確実に、俺の方を向いていた。
「え、なに…?」
恐る恐るそう聞いてみると、優奈ちゃんの視線はすぐに俺から外れた。
「……彼女さん、来てますけど」
・・・え?
「もう、理玖何回呼んでも無視なんだもん」
「あ、ごめん…
ぼーっとしてた」
ぜんぜん、気づかなかった…
前はあんなに待ってたくせに、俺どんだけ考え込んでたんだろ…
紫那の前にはもう、カフェオレすら置かれていた。
「どうかした?考えごと?」
「あー、うん
ちょっと学校のこと。ごめんね」
「そか。
あのね、今日理玖にお知らせがあるの」
「お知らせ?」
「うん。
…あのね、私夜の便でフランスに戻るよ」
「……え!?」
「ごめんね、急で」


