17時、カフェオレ。




…なんか、思ってたよりもショック。
前避けられてた時もショックだったけど…今はあの時以上。

毎日優奈ちゃんと話すのが日課になってたから…
優奈ちゃんが紅茶作ってるときは話しかけないようにしてたけど、今はそういうわけでもない。
ただただ避けられてる。


…でも、俺のせいだもんな。


「__先輩」

え、え?優奈ちゃんの声…?

そう思って顔を上げると、優奈ちゃんが確実に、俺の方を向いていた。


「え、なに…?」


恐る恐るそう聞いてみると、優奈ちゃんの視線はすぐに俺から外れた。


「……彼女さん、来てますけど」


・・・え?


「もう、理玖何回呼んでも無視なんだもん」

「あ、ごめん…
ぼーっとしてた」


ぜんぜん、気づかなかった…
前はあんなに待ってたくせに、俺どんだけ考え込んでたんだろ…

紫那の前にはもう、カフェオレすら置かれていた。


「どうかした?考えごと?」

「あー、うん
ちょっと学校のこと。ごめんね」

「そか。
あのね、今日理玖にお知らせがあるの」

「お知らせ?」

「うん。
…あのね、私夜の便でフランスに戻るよ」

「……え!?」

「ごめんね、急で」