私がそういうと、先輩の足はまた止まった。
そして振り返って私を見た、けど
その目は、いつもと違ってすごく冷めた目をしていた。
「…優奈ちゃんには関係ないことだよ。
俺たちのことにこれ以上口出ししないで」
そういって、また前を向いて歩き出した。
「…関係ない、か」
本当、その通り。
私こそ、いったいなんの権限もって言ってんだろ。
私にはなんの関係もないことなのにね。
私は、後ろを振り返って走ってその場から逃げた。
もうこぼれてしまうから。
涙が流れてしまいそうで
私は路地を曲がった。
もう、むり。限界だよ。
先輩のこと、諦めるしかないんじゃん。
私にはどうすることもできない。
幸せにするのは、私じゃないんだもん。
…もう先輩のこと好きじゃない紫那さんとうまくいくわけないのに
それを、見守ることなんてできないもん…
もう、いっそのこと先輩のこと嫌いになれれば楽なのにな…
先輩のこと考えなくなるようになれるのにな…


