17時、カフェオレ。




「…先輩、私は
好きな人のこととなるとわからなくなって臆病になるものだと思います」

「え?」

「好きだから、相手の気持ちがわからなくて
好きだから怖くて。

私は、本当は知りたい相手の気持ちを、怖くて知ることができないです。
…でも、本当はそれじゃだめなんですよね。
好きだから、自分を守って聞かずにいるんじゃなくて、自分のためにも相手の気持ちを知るべきなんだと思うんです」


傷つくのが怖くて

今の関係を失うのが怖くて

でも、怖くて可能性を自分で潰してるんだよね…


それじゃダメだって、私だってわかってるんだよ


「…先輩は、やっぱり彼女さんの気持ちを知るのは怖いですか?
察することしかしないんですか?」


私は、紫那さんの考えてることがわからないよ。
…でも、理玖先輩が大事なら、あんな疑わしいことはしないよね…?

どうして先輩だけを、大事にできなかったんだろう

どうして他の人にいってしまうんだろう

先輩だけをここに残して…先輩の気持ちを残して…


「…本当は知りたいよ」

「じゃあ聞いてみればいいじゃないですか」

「でもまた察してって言われるだけだよ」

「そんなのおかしいです!」


私は悔しくて。
私はこんなに好きなのに
私は先輩しか見てないのに

私はいつも先輩のそばにいるのに


悔しくて悔しくて、その場で足が止まった。