「えっ…、それでいいんですか?」
「うん。
彼女が現状満足してるなら、俺はそれでいいんだよね」
「…でも、いつもお話だけじゃないですか。
好きだったら、もっと近づきたいって思いませんか?
関係深めたい、とか…」
「…そりゃあね、思うこともあるけど
でも彼女が望まないならそれでいい。
それで彼女が満足ならそれでいいんだ」
そういう先輩は、少し前の私に似ていた。
先輩が幸せならそれでいい。
先輩の幸せ願って…
…でも、やっぱりそれは無理で
私が幸せにしたいって、思うようになった。
だからきっと本当は先輩も、我慢してるんですよね…?
「そろそろ帰ろっか。
明日土曜日で学校ないけど、あんま遅くなるのもね」
時間はまだ7時。
全然このくらいならまだ心配しないけど…でも
先輩の優しさだと思って、帰ることにした。
お会計を済ませて外に出るともうすっかり暗くて、星が見えていた。
「やっぱり日が沈むと寒いですね」
「あ、大丈夫?寒い?」
「あぁ、そこまで寒くないので大丈夫です!
先輩はどこまでも優しいから、発言に気を付けなければ。
変な気を使わせちゃうよね…


