17時、カフェオレ。



「おいしかったね」

「はい!
…今日、連れてきていただいてありがとうございました」

「いえいえ。
まぁ、俺が連れてきたかっただけなんだけどね」


…って、あれ?
さっき私、先輩と2人でここ来るの、拒まなかった?

拒んだよね!?


「私…、先輩と2人でここ来てよかったんでしょうか…」

「え、なんで?」

「だって彼女差し置いて私が先輩と2人で…」

「あぁ、いいって。
俺が連れてきたかったって言ったでしょ?」

「…彼女、怒りませんか?」

「さぁ?どうだろ」

「えっ…!」

「でも俺の意思だから。
優奈ちゃんはなんにも気にすることないよ」


先輩はそう言って、いつもの優しい大人の表情で笑った。


「…あの先輩
どうしていつも喫茶店でしか彼女さんと会わないんですか?」

「え?んー、なんでだろ」

「私だったら、好きな人といろんなところに行って、たくさん思い出作りたいです。
…先輩は、そういうのないですか…?」


いつもいつも喫茶店ばっかりで。
時間も30分だけで。
しかもいつも私かマスターがいる空間で。

先輩はそれでいいのかな…


「彼女が望まなきゃ、俺は別にいいよ」